小児歯科

どうして歯並びが悪くなったり、噛み合わせが悪くなったりするのでしょう?

遺伝的な要因で歯並びが悪くなる子は全体の数%にすぎません。
残りの90%以上は出生後の発育成長期の機能的欠陥によって引き起こされているのです。

つまり不正咬合は、ある日突然に口腔内に出現するものではありません。上下顎骨の大きさや発育のバランス、歯のサイズの問題、口呼吸や舌の悪習癖などが、成長・発育の過程でさまざまに影響しあった結果が歯列の不正につながって出現したものなのです。

治療をするにあたり、もっとも重要なことは、不正を生じた原因を可能な限り特定し、原因そのものにアプローチすることなのです。

一般的に子供の矯正は小、中学校の間に行うのが有効であると言われていますが治療の開始時期をいつ頃にすればよいのでしょう

矯正治療は大人になってからでも可能ですが、子供の時期から行うことによって成長段階の顎の骨の大きさや位置をコントロールすることができます。
具体的には骨格的なものは5歳ぐらいから始め、歯並びだけのものは7歳ぐらいからはじめればいいでしょう。

矯正治療を早く始めたほうがいいという理由は、それによって理想的な治療結果を得る場合が多く、
きれいな顎、顔立ちに成長させることができ、成人してから矯正治療を行うより大人の歯(永久歯)を抜くことが少なくなり、外科的対応を行わなければならないということはなくなります

子供から始める矯正治療の期間はどのくらいかかるのでしょう

不正咬合の予防という面からも早期治療は重要ですが、基本的には何歳から始めても永久歯が生えそろう、だいたい12~13歳ごろまでかかります。
治療期間は多少長くかかっても子供の成長に合わせて治療法を選択していくことが大切です。
また外部から見える矯正装置は最後の1~2年ぐらいで、それまでの期間は取り外しのきく装置や外部から見えないシンプルな装置を使用するため、虫歯にもなりにくく、子供の日常生活に不便をきたすことは、ほとんどないでしょう。

矯正治療を始めるにはどんな検査が必要なのでしょう

1.虫歯・歯肉炎の検査
2.頭部X線規格写真(横顔や顔の正面のX線写真)
3.デンタルX線写真(歯の詳細がわかる小さいX線写真)
4.オルソパントモX線写真(口腔全体の状態がわかる大きいX線写真)
5.歯の型をとり、模型を作る(模型を作って個々の歯の状態、歯列の形や噛み合わせなどを観察します。)
6.口腔内の写真、顔面の写真、全身の写真を撮る。
などの検査を行い、それらの分析結果を家族や本人にお話します。治療の方法、期間、費用などの説明をさせていただいた後、成長に合わせた矯正装置を選択し、矯正治療を開始します。